Aug. 30 - Sep. 3, 2007 Yokohama Japan
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アフターレポート

Nippon2007では多数の企画が開催されましたが、イベント終了後の実行委員会からの募集に応えて、企画の主催者などから寄せていただいたレポートをここに掲載いたします。

机上理論学会発表会

実施日:9月2日(日)

出演者:加藤法之、渡辺ヤスヒロ、さうす

参加人数:70人前後(部屋から溢れていらしたので把握が曖昧です。)

参加者の海外 / 日本比:0/100

企画の感想:
まだまだ熱さ本番の9月2日。パシフィコ横浜会議棟421ルームにて12時より2時間、机上理論学会は高齢となった...じゃなくて恒例となったSF大会での発表会企画を行った。60人程度で定員と思われる同部屋には、有難いことに満員で入れないほど人が来て下さった。素直に嬉しい反面、部屋に入れず帰ってしまった方もいらしたことはこの場でお詫び申し上げます。と、そんな中で論じられた演目は、耳なし芳一の借金返済に始まり、新世代サンタのあり方、こむら返りを起こした大魔王や眠ってる最強兵士。果てはオーパーツ化したラムネ瓶の解析に、微分積分いい気分な浦島太郎の検証などだ。揃いもそろって参加者以外には何言ってるかさっぱり判らないであろう講演の数々だったのだが、相手を煙に巻き、あさってを向かせるほど評価が高いとされる当学会にあっては、聴衆の皆さんの反応がかくの如きものだったことは、喜ばしい限りだったのである。本大会もよろしくです。

怖い話をしよう

実施日:8月31日(金)(AM10:00〜11:00)

出演者名:史都玲沙、服部あゆみ

参加人数:分からない……30人〜40人の間くらい?

参加者の海外 / 日本比:これもよく解りませんが、10対1くらい?
  パッと見では、2〜3人は海外の人がいたように思われます

企画の感想:
早朝の企画だったにもかかわらず、海外参加者を含め多くの方に来ていただけました。通算4回目の企画になるので、今までお話ししたことは軽く流したのですが、世界大会ということで当日初参加の方もいらしたので、もう少し詳しい話をお聞かせした方が良かったかも知れません。
参加者からのお話も適度に聞けて進行は悪くなかったと思いますが、やはり日本語オンリーでは海外参加者には不親切だと痛感しました。海外参加者から直接「都市伝説」をお聞きできる機会だったことを考え合わせると、通訳を手配すべきだったと思います。現実にはなかなか難しいことですが。
「都市伝説」自体は現在、ネットやケータイの普及でかなり変質しています。それは人が語る噂話、ひいては人のコミュニケーションが変容しつつある様を如実に反映していると言えるかも知れません。

地球テレビ−並行世界の人気者−

実施日:8月31日(金)

出演者: 竹4号・石川 仁・岡本 和久

参加人数: 約30名

参加者の海外 / 日本比: 0:1

企画の感想:
  SF大会では3回目になる「地球テレビ」。今回は海外のTVドラマが日本で放映された時に行われたローカライズについて、映像を交えて語ってみました。世界大会を兼ねているということで、海外の参加者向けに日本版を選んでみたのですが、残念ながら海外からの参加者はいませんでした。まぁ、わりと古めの作品をチョイスしたので、日本の参加者でも懐かしく思ってもらえたのではないかと思います。映像を流しながらのトークという形式は、参加者へ伝えることは(拙いですが)できたと思えるのですが、参加者にももう少し発言してもらえたらとも、思いました。その為には、対応できるだけの資料なり準備なりが必要で、もっとこちらもスキルを上げないとと痛感しました。
  今回、出演者が変わったり、ぎりぎりになって突然出演を依頼したりと、いろいろご迷惑をお掛けしました、手伝ってくれた友人、協力してくれたスタッフ、そして参加してくださいました皆さまに、感謝します。

ペリー・ローダン夏季講座2007

実施日:9月1日(土)

出演者:若林雄一

参加人数:50名

参加者の海外 / 日本比:日本100%

企画の感想:
最終的には、毎年恒例の企画をいつものように実施、という形になりました。とはいえ、今回、(1) ワールドコンであり、(2)SF大会初参加あるいは最近あまり参加していない方の参加がみこまれる、ということから、少々、工夫もしてみました。
工夫1.投影するプレゼン資料に解説図や画像を増やした。画像やコメントで「ドイツ人が見ても(語りが日本語でも)ここはウケてもらえるかな」という仕掛けを何箇所か作りました。結果的に海外の方は参加しなかったわけですが、進行をいつもより事前に良く練ることで企画の質的向上に寄与したと思います。
工夫2.わからなくても興味があれば、あとで読みかえせるレジュメを作る。やりすぎて、ちょっとした冊子になってしまいました。
工夫3.参加者全員、何かを持って帰ってもらおう……ちょうど、先々週にドイツでローダン2400話が刊行されたので、向こうの本屋に交渉して50冊を空輸しました。
上記の結果、参加者の皆さんにはそれなりにお楽しみいただけたようです。反省点の筆頭は、いつものことですが、出演者の健康管理が悪くて元気な声が出せなかったこと、でした。

日本SF図書館員協会第9回総会

実施日:9月1日(土)

出演者:なし

参加人数:40人弱?

参加者の海外 / 日本比:1:9 (海外の方が4人いたので,だいたい)

企画の感想:
バイリンガル企画ではなかったのに,なぜか海外の方が開始前から待っていらっしゃったため,急遽,協会員に同時通訳をしていただいて日英で実施しました。
時間切れで恒例の活動状況報告はできませんでしたが,「日本SF図書館員協会推薦図書」選定を行い,第1位『図書館戦隊ビブリオン』『図書館戦争』第3位『アルジャーノンに花束を』ほかを,よい子のみんなに薦めてSFの普及に邁進していくことを決定しました。なお,これまた協会員のご協力により,推薦図書リストおよびノミネート作品一覧を時刊新聞#53(2/Sep./2007 at 9:00)に掲載していただきました。
参加者のみなさまに心から感謝します!

ウィリアム・ギブソンと日本

"William Gibson and Japan: A Transpacific Feedback Loop"

実施日:8月30日(木)

出演者:鈴木・(CJ)・繁、中垣恒太郎、Trevor Knudsen

参加人数:100+ (床に座っている人も多数)

参加者の海外 / 日本比:日本比: 7(海外):3(日本)
 
企画の感想:
記念すべきワールドコン初日の最初のタイムスケジュールに配置されたこともあり、また、平日でパネルの数も比較的少なかったからか、想像もしえないほど多くの来聴者に恵まれた。実際は「英語」のみの企画であったのだが、日本語の冊子にはバイリンガル表記の誤記となっていたために、日本語での企画を期待していた方々は随分、戸惑ったようである。はじまるまではプロジェクターの設定から、パワーポイントの設定で戸惑ったが、始まるまでにはすべて準備が整った(スタッフの尽力に感謝!!!)。
ちょうどギブスンの新作_Spook Country_が発表されたばかりの時期でもあり、「パシフィコ横浜」という未来都市を思わせる会場であったことからも、日本ではじめてのワールドコンにて、ギブスンの名を冠したパネルを企画できてよかったと思う。ヴィジュアルや映像も用いながら、ギブスンの作品やエッセイから見られる「日本」と高度成長期・そして現在までいたる歴史的な「日本」を比較検討した。

セクシュアル・ジャパン――SF/SM的想像力の行方

"Sexual Japan: SF and SM"

実施日:8月30日(木)

出演者:鈴木・(CJ)・繁、中垣恒太郎

参加人数:100+ (床に座っている人も多数)

参加者の海外 / 日本比:日本比: 7(海外):3(日本)

企画の感想:
年齢制限を設けるという特記事項が目をひいたのか、企画実施前から少なからぬ反響をいただいた。今回のワールドコンでは海外から「日本の幻想文学」を検討する企画が複数、存在し、日本での開催によるワールドコンならではの「共振」を実感することができた。他の企画者のセッションとリンクすることは残念ながらほとんどできなかったが、近年の江戸川乱歩の映像化、沼正三『家畜人ヤプー』のマンガ版および映画化企画などの動きも参照しつつ、日本独自のジャンルである「幻想文学」の系譜に日本SFを位置づける試みは、さらに世界的視野で検討する必要性があるように思う。海外での「ワールドコン」でぜひとも「セクシュアル・ジャパン」第2ステージの機会を持ちたい。

知られざる日本のアニメ/マンガ

Re-Discovering Japan: The Unknown SF Masterpieces in Anime/Manga Masterpieces

実施日:8月30日(木)

出演者:鈴木・(CJ)・繁、中垣恒太郎、ジェーニャ(Jenya)

参加人数:100+ (床に座っている人も多数)

参加者の海外 / 日本比:日本比: 7(海外):3(日本)

企画の感想:
大きすぎるテーマであったことからも、立ち見がでるほど集まってくださった来聴者の方々の期待にどこまでこたえることができたかまったく心もとないが、この企画は気楽に日本のアニメについて話をするという趣をもたせることにした。急遽ゲストとして、「ロシアのオタク親善大使」の異名をとるジェーニャ(外国人アキバ王選手権準優勝)に「ロシアでの日本のアニメ受容」について話してもらったのだが、おかげさまで大好評だった。日本では知名度が高いのに、海外ではあまり浸透していないアニメ作品を素材に、比較文化的な考察を試みるという狙いがあったのだが、フロアの方々とも楽しく対話を交わすことができた。

中つ国上級公務員試験2007

実施日:9月1日(土)

出演者:J・R・R・トールキン研究会 白の乗手

参加人数:約20人

参加者の海外 / 日本比:海外:日本が3:2くらい

企画の感想:
できるだけ英語対策をしたつもりでしたが、やはり準備不足の感は否めないものがありました。
特に後半部はもっといろいろ事前に練っておくべきだったと思っています。
とはいえ、イギリスのトールキンソサエティの方もいらしてくださるなど、いろいろと貴重な体験をすることができました。

日本特撮の明日

〜『空想科学ジュブナイル あの空のむこう』上映会&パネルディスカッション〜

実施日:9月1日(土)

出演者:池田憲章,矢的八十郎,島崎淳,石田宅司(企画担当者)

参加人数:約150名

参加者の海外 / 日本比: 1:100

企画の感想:
若き特撮映像作家島崎淳による特撮自主映画の上映を通じ、特撮作品のこれからを問うという企画でした。思った以上に広い部屋で当初は戸惑いましたが、恥ずかしくない程度のお客様に来ていただいてほっとしました。拙い進行も池田さん、矢的さんの絶妙のフォローのおかげで企画そのものは十分に楽しんでいただけたかとは思います。当日駆けつけてくれた映画出演者の方々、現場スタッフの方々にも感謝です。作品を通じて日本特撮界の現状や問題点を洗い出すとともに、特撮作品の今後についても熱いトークがなされ、時間の経つのもあっという間でした。反省点としてはせっかくのワールドコンだったにもかかわらず国外の方々に対するフォローが足りなかったこと。日本特撮の新しい動きをアピールするせっかくのチャンスだったのにこの点は大いに悔やまれます。今後日本でワールドコンが開催されるときにはこの点を必ず忘れずに、今回いろいろお世話になった皆様に恩返しをしたいと思っています。(文責:石田宅司)

ケロロ軍曹にみるリーダーシップ

実施日:9月1日(土)

出演者:島田喜美子、五十嵐智、尾山ノルマ

参加人数:100名

参加者の海外 / 日本比:5:95

企画の感想:
さすが人気のアニメ、ケロロ軍曹。朝一番のプログラムにも関わらず、会場は満杯、立錐の余地もないほどの入り。
企画が始まるやいな、会場のそこかしこから続々と侵略の報告が入る。いわく、「○○線沿線はすでに侵略されました! ○○区の○○地区は侵略を受けています。」
そう、地球は着々と侵略を受けていたのであった。
さて、その侵略者、ケロロ軍曹にリーダーシップはあるのか否か。 本企画のテーマにからみ、参加者から次々と事例が上がる。活発なディスカッションの結果、ケロロって、自分の欲望に忠実に突っ走っていると思いきや、イザとなったら小隊思いのいいやつじゃんという結論で時間切れに。
「機会があったらさらなる研究を進めたいところであります。」 (文:島田喜美子)

時刊新聞

実施日:(全日程)

企画の感想:
プログラムに時刊新聞の企画名が無い!!!と衝撃的な出来事からスタートした世界大会でした。
隣には本家さん「ニュースペーパー」さんがいるけど、自分たちの企画をする、自分たちのペースで企画を進める、全力で楽しむをモットウに活動しました。
成果はあったようで、参加した海外の方たちから励ましの言葉をもらったり、称賛の言葉をもらったりしました。 発行数も本編で108号、その他の新聞も数号発行できました。
日本の参加者の方のみならず海外の参加者もバックナンバーを集めてお土産にしていたようです。
終わってみれば楽しい大会でした。
機会があったらまた、世界大会で時刊新聞を発行してみたいとおもいます。

メイドステーションカフェNippon2007支店

実施日:8月31日(金)〜9月3日(月)

出演者名:メイドステーションカフェ参加者人数:6人(メイド5名+店長)

参加者の海外 / 日本比:3/7

企画の感想:
世界中から日本に1000名以上の参加者があるため、「日本でやるんだったらオタク文化の極地のメイド喫茶でおもてなしでしょう」ということで、秋葉原の「メイドステーションカフェ」に声をかけて出店しました。
準備に半年かかけましたが、その甲斐あって出店した展示ホールで一番人気ではなかったかと思います。開店直後に社会見学でいらした高校生のグループが、レジの想定していた人数を超えていたり、向かいに展示したコミケブースの食堂と化していたり、いろいろと予想外の楽しい毎日でした。もちろん、当初目的の海外からのお客様にも満足していただけたようです。

メビウスクラインRP2 〜4次元以上の空間が見える〜

実施日:8月31日(金) 422号室 14:00から

出演者名:小笠英志

参加者人数:私の目測で50〜70人(人数を数えたわけでは有りませんが、用意してくれた部屋が満員になって立ち見が少し出ました。満員御礼でした)

参加者の海外 / 日本比: 私の目測で3:7

企画の感想:
欧米人が積極的に質問・コメントするのは前から知っていたが、日本語参加者も積極的に質問・コメントしたので面白かった。
赤木リツ子のコスプレをした女子大生くらいの年齢の女の子が居た。
講演中にまた次の執筆、講演のネタを思いついた。

折紙設計

実施日:9月2日(日)

出演者名:隅谷

参加者人数:10名

参加者の海外 / 日本比:0/1

企画の感想:
人数が集まる企画とは思っていなかった(0かもしれないと思っていた)のでこんなに関心を持っている人がいたのに驚きました。

ゴジラ1954

実施日:8月31日(金)

出演者名:BOB EGGLETON

参加者人数:20名

参加者の海外 / 日本比:1/4

企画の感想:
Bob Eggletonさんにゴジラへの思いを話してもらいました。

David Brin reading with origami play

実施日:9月1日(土)

出演者名:David Brin

参加者人数:50名

参加者の海外 / 日本比:1/1

企画の感想:
企画名からは内容が分かりにくかったみたいです(自作を朗読しながら折紙の登場キャラクターで人形劇みたいなことをする)が、参加されたみなさんも楽しい時を過ごせたようです。英語のみのつもりでしたが、itojyunさんが通訳をかってでてくれて英語が不得手の人にも概要はわかるようになったので結果的にはよかったと思っています。日本で開催されたワールドコンとして。Brinさん自身が楽しんでしてくれました。ファミリー全員が揃うとは思っていませんでしたが。

列車で行くワールドコン

実施日:9月1日(土)

出演者名:隅谷

参加者人数:10名

参加者の海外 / 日本比:1/10

企画の感想:
参加者は少なかったですが、みなさん熱心な鉄ちゃんでした。アメリカとイギリスの話をしましたが、面白がってくれたようです。

難波弘之&'87 Sense Of Wonderライブ

実施日:9月1日(土)

出演者名:キーボード:難波弘之/ドラム:小森啓資/ベース:小室和幸

参加者人数:述べ300人強(常時200人以上)

参加者の海外 / 日本比:海外が2、日本が8ぐらいでした

企画の感想:
2時間半という長時間企画だったためか、前半だけ聴いて次の企画を観に行ったり、逆に、後半に駆け込んできたり、という方も多かったので、席の埋まり具合は常に半分ちょっと、という感じでしたが、閑散とした風でもなく、かといって、途中で観客が入れ替わるのが、それほど他の方の迷惑にもならず、出演者のみなさま、及び観客のみなさま双方から、”いいライブだった”と言っていただけました。
特に、観客のみなさんからは、「SF大会で演奏するから、選曲には拘った」という難波さんのコメント通りの、「アルジャーノンに花束を」を始めとする、普段の難波さんのライブではなかなか聴けないSF作品へのオマージュ曲の数々に、”大満足”というコメントを多数いただきました。
また、難波さんのお嬢さんの日英バイリンガルMCと、無料で配った日英両対応パンフレットは、日本の参加者の方からもお褒めいただきましたが、特に海外からの参加者の方に好評でした。

ベスト地球・海洋SF投票

実施日:終日。最終日クロージングで投票結果を発表

出演者名:西村 一/JAMSTEC共済会サークル「SF倶楽部」主催

参加者人数:投票総数54人

参加者の海外 / 日本比:0

企画の感想:
気象、深海、地球内部、生態系など地球システムをテーマ又は舞台にした、売れない名作SFに光を当てるため、読んでいなくても投票できる「あらすじ紹介」付きという掟破りのファン投票。2002年の”ゆ〜こん”から始まって、今回で6回目。
当初は該当する新作作品が少なすぎてオールタイムベスト方式が中心だったが、徐々に増えてきて、2006年から新作部門中心のファン投票となった。うちオンライン作品・同人誌部門は、発表年に関係なく未受賞作品は毎年対象とできるため、いつかは受賞しやすお得な部門。
クロージングでは同時通訳が付くとは知らず、代理発表をお願いした方には日本語と英語の結果発表を長々とさせてしまった。有川浩(ひろ)さんを「ひろし」さんと紹介してしまったのも私の不注意でした。さらに表彰状と副賞、2006年分も含めてまだ送っていません。受賞者の皆さん、ごめんなさい。

2007年投票結果
【新作部門】
  ・国内小説・実写作品賞:「日本沈没 第二部」(小松左京、谷甲州、小学館)
  ・海外小説・実写作品賞:「グエムル 韓江の怪物」(韓国映画)
  ・コミックス・アニメ作品:「交響詩篇エウレカセブン」
  ・ノンジャンル・クロスオーバー作品賞:「日本列島は沈没するか?」
   (西村 一、藤崎慎吾、松浦晋也、早川書房)
【オンライン作品・同人誌部門】 :「さんごの住む町」(2004, 副島一也)
【オールタイムベスト部門】 (主演海洋モンスター・ベスト5)
  1位:星野之宣「ブルーシティー」(1976)の海魔<コノドント群体>
  2位:有川浩「海の底」(2005)の<巨大シナルフェウス・レガリス>
  3位:ハーマン・メルヴィル「白鯨」(1851)の<モビィーディック>
  4位:ジュール・ヴェルヌ「海底二万里」(1870)の大蛸<クラッケン>
  5位:小川一水「群青神殿」(2002)の化学合成生物<ニューク>

海底牧場707番地−正しい氷河期の起こし方

実施日;8月30日(木)(511-512号室)

出演者名:西村 一(西村屋)

参加者人数:50名程度

参加者の海外 / 日本比:1/49

企画の感想:
副題は清水文化「正しい台風の作り方」のパクリ。昨年までの「正しい日本列島の沈め方」についてはおかげざまで樋口監督「日本沈没」の便乗本のひとつとして出版することができました。次は小松左京・谷甲州「日本沈没 第二部」にあやかって氷河期(正しくは氷期)をテーマとする。
現在と同じ人類の15万年にわたる歴史の中で乗り越えてきた氷期とは実際にはどんな世界だったのか? 考古学的には文明といえるのはせいぜい5000年前より以降だが、いまでは海面下に沈んでいる広大な大陸棚、スンダランドではそれが陸地だった最終最大氷期に豊かな文化が育たなかったのだろうか? このスンダランドを復活させるべくマッド・サイエンティストが海面を大幅に低下させるため氷期を人為的に引き起こすという設定。
これが意外に難しいことが判明。まず高度な超古代文明があったとしたら必ず大気中CO2の上昇や鉱物資源の枯渇、金属の廃棄物の痕跡などが考古学的に見つかるはず。この痕跡が見つからないことを矛盾なく説明できるか?
次に氷期を引き起こすためには現在の地球温暖化をまず止めないといけないが、世界がこれだけ温暖化防止に苦労しているというのに、どうすれば可能なのか? 太陽を人工的にシールドする方法では核ミサイルで容易に破壊できる。
まだまだアイデア不足だ。

海底世界一周ノーチラス号デザインコンテスト(N-con)作品展示

実施日;終日(展示ホールA)

出演者名:西村 一/N-con実行委員会

参加者人数:数百人

参加者の海外 / 日本比:1/10程度

企画の感想:
ジュール・ヴェルヌ没後50周年を記念して2005年からスタートした企画。140年前に書かれた「海底二万里」をリメイクするとしたら、その潜水船は、クルーは、支援基地は、海中で遭遇するモンスターは・・・と、新しい海底世界一周の物語を丸ごとデザインしようという試み。デザインを毎年毎年の使い捨てとするのではなく、わずかでも手直しすれば毎年再出品できて、個性あるデザインを育てようという成長型コンテスト。
庵野秀明、開田 裕治、長谷川正冶、林 譲治、藤崎 慎悟、増尾 昭一、宮武 一貴という、参加者がびびってしまうほどの著名な方々が審査に無償協力されている。
展示ホールAのど真ん中という絶好の場所を与えていただき、ありがとうございました。デザインコンテストのくせに、作品の貼り出し方がまったくレイアウトされておらず申し訳ない。せっかくの国際大会なのに英語の説明も用意できず残念。
次回は2008年11月1日東京辰巳国際水泳場で水中ロボコンと同時開催です。皆さんの参加をお待ちしています。

JAMSTEC展示・グッズ販売

実施日;終日(会議センター5F フォワイエ)

出演者名:海洋研究開発機構

参加者人数:数百人

参加者の海外 / 日本比:2/10程度

企画の感想:
「ちきゅう」1/200模型の展示、プラズマディスプレイによる深海生物等の映像展示、広報誌Blue Earth、JAMSTECグッズの販売を行う。これまでJAMSTECが参加してきたイベントの中で最高の売り上げを記録したそうです。次回、関東で開催する場合は声をお掛けください。

地球・海洋科学セミナー

実施日;8月31日(金)(会議センター4F 411号室)

出演者名:司会:西村 一/講師は下記

参加者人数:20人

参加者の海外 / 日本比:1/19程度

企画の感想:
英語対応企画ということで講師陣に準備していただいたが、パンフには日本語企画と表示されていて残念。でも一人の外国人のため英語でプレゼンしていただきました。

・「深海生物学 深海生物のためのディープアクアリウム開発」
”Extremobiosphere for Deep-Sea - Development of the Life-Support System DEEPAQUARIUM for the Maintenance of Deep-Sea Organismes under Hyperbaric Conditions”
三輪 哲也 JAMSTEC極限環境生物圏研究センター サブリーダー
Dr. Tetsuya Miwa, Sub-leader of Extremophilic Organisms Research Group, Extremobiosphere Research Center, JAMSTEC/ Visit. Prof. of Maiji Univ. and Yokohama City Univ.
深海生物を捕獲し育てる苦労話。ディープアクエリウムのデザインがポケモンのモンスターボールを意識したというのが面白かった。

・「初期生態系確立の場はどこか? −深海底からのアプローチ」
”Where did the earliest ecosystem establish? - A view from an abyss.”
熊谷 英憲 JAMSTEC地球内部変動研究センター 海洋底観測研究グループ 技術研究主任
Dr. Hidenori Kumagai, Research Scientist of Deep Sea Observation Research Group, Institute for Research on Earth Evolution, JAMSTEC

生命誕生の解明にほぼ王手をかけた研究の紹介。カンラン岩が広範にわたって熱水と反応し、高水素濃度の熱水が噴出するメガムリオンという起源不明の海底のたかまりの下から水素酸化メタン生成菌がどうやら大ご先祖さまらしい。

・「動的適応型モデルによる気象・気候予測シミュレーションへのチャレンジ」
”Challenging to the weather and climate forecast simulation with dynamic adaptive model”
高橋 桂子 JAMSTEC 地球シミュレータセンター 複雑性シミュレーション研究グループリーダー
Dr. Keiko Takahashi, Multiscale Simulation Research Group leader of Earth Simulator Center, JAMSTEC

大気大循環の中の降水現象のような異なるスケール、異なる支配方程式の現象を連結階層シミュレーションという手法でシミュレーションする。全球10kmメッシュのシミュレーションを目標として開発された地球シミュレータが、この手法で全球1.9kmメッシュでシミュレーション可能となった。予報円の扇形がない一直線の台風予測は鳥肌モノ。

JAMSTEC Technical Visit

実施日;9月3日(月)

出演者名:案内:都築由浩

参加者人数:15人程度?

参加者の海外 / 日本比:

企画の感想:
地球システムのシミュレーションでは現在でもダントツの世界一である地球シミュレータがある海洋研究開発機構横浜研究所の見学会を実施。

マスカレード上映会

実施日:8月31日(金)14-15

実施時間:約1時間

出演者名:作田雄一郎、Richard Man

参加者人数:約30名

参加者の海外 / 日本比:約8:2

企画の感想:
アメリカ人カメラマンが、これまで収集した過去のワールドコンやSFコンベンションなどのマスカレード舞台を撮影した映像を編集して作成したDVDの上映を行った。DVDを見ながら、随時説明を加えていくような形式で企画は進行。これまで欧米方式のマスカレードには馴染みが薄かった日本人参加者にも、マスカレードのステージでどのようなパフォーマンスが演じられるのかを理解してもらうことができたのではないかと思う。

マスカレードリハーサル

実施日:9月1日(土) 9-13

実施時間:約4時間

出演者名:マスカレードコンテスト参加者

参加者人数:約30名

参加者の海外 / 日本比:5:5

企画の感想:
日本で初めてとなる、欧米方式ルールに則ったマスカレードを開催するにあたり、コンテスト参加者が順番に実際のステージを使って一組あたり10分程度の持ち時間で音響、照明、タイミングなどの最終チェックを行った。演出シートが用意されていなかったり、進行に不手際が見られたなど問題点もいくつかあったが、それらの解決は次回以降の課題であろう。

マスカレード

実施日:9月2日(日)15-18

実施時間:約3時間

出演者名:マスカレードコンテスト参加者

参加者人数:約800名

参加者の海外 / 日本比:3:7

企画の感想:
マスカレードは、ワールドコンにおいて大ホールで開催される主要イベントの一つに数えられる。開始前に入場待機行列が相当延びていたことからも、参加者が寄せる期待の高さが伺われた。開始前入場時の反省点の一つとして、日・英間の警備担当部署との意志疎通や事前打ち合わせが充分にできておらず、待機列の誘導・整理が上手く行えていなかったことが挙げられる。直前の行事が押したため、予定時刻より遅れてのスタートとなったが、結果的に予定時間内で終えることができ、次の行事であるドンブラコン参加者が乗船時間に遅れることはなかった。日本では初めての開催となる欧米方式ルールに則ったマスカレードであり、進行上いくつかの不手際もあったが、コンテスト参加者・観客には概ね好評だったように感じた。

マスカレード反省会

実施日:9月3日(月)10-11

実施時間:約1時間

出演者名:作田雄一郎、牛島えっさい、John Hertz、Suford Lewis、Carole Parker、Jill Eastlake、Karisu

参加者人数:約30人

参加者の海外 / 日本比:4:6

企画の感想:
前日に行われたマスカレードの良かった点・問題点を総括し、次回以降のワールドコンでのマスカレード開催にフィードバックしていく目的で、ワールドコンでは毎回(通常はマスカレードの翌日に)開催される企画である。また、スケジュールの関係でマスカレード表彰式に出席できなかった受賞者に表彰状を授与したり、コンテスト参加者から預かったステージ音源のCDやMDメディアなどを返却する事も行われる。ディスカッションの結果、今回は日本で初めてとなる欧米方式ルールに則ったマスカレードということもあり、問題点もいくつか散見されたが、概ね成功裏の内に幕を閉じたとの認識で一致した。

イグノーベル賞受賞記念・ドクター中松の大発明

実施日:8月31日(金)

出演者名:大沢 南

参加人数:60

参加者の海外 / 日本比:97/3

企画の感想:
奇人・変人・発明家のドクター中松(Dr. NakaMats)についての研究発表です。
彼が自分で宣伝するほどには日本国以外では有名でないので紹介すると、自分はエジソンより発明数が多く、フロッピーディスクを発明してIBMにライセンスし、発明により144歳まで生きると宣言しています。
選挙に出馬しては落選する泡沫候補としても有名な彼の面白さを味わうための発表に、どれだけの人が集まって、面白がってくれるか分かりませんでしたが、東工大SF研究会の仲間や、と学会の友人も来てくれて、ドクター中松のトンデモない選挙運動、成立性のないトンデモ特許の話などによく反応して笑っていただけました。
タイムキーパーは米国のボランティアの方ですが、プレゼンに英文も併記したので理解してくれて、いっしょに楽しんでいただけたようです。

日本におけるトールキンの翻訳について

実施日:9月1日(土)

出演者名:高橋誠

参加人数:40

参加者の海外 / 日本比:1/5

企画の感想:
タイムキーパーにK松さんがいらしてくれて、ハープで映画のテーマを演奏してくださいました。
EJ(バイリンガル企画)のつもりだっのですが、なぜか、Jに。事前にプログラムをチェックして置けばよかったのですが・・・
昨年の「ほとんど身内だけ」というよりはお客様が集まり一安心。白人の人がいるので英語ではじめたら、「日本語わかります」って言われてめげたけど、日本語わからない人が来られて、べたな英語で、H書房とY本氏には翻訳権を渡さないようにとお願い。
伊藤盡さんがトールキンが寺島龍一の絵を唯一認めた話等を補足してくださいました。
ワールドコンに参加できて大変光栄に思います。

男の子はなぜ飛行機をつくるのか

実施日:9月1日(土)12:00〜14:00

出演者名:
八谷和彦(ハチヤ・カズヒコ)Kazuhiko Hachiya メディア・アーティスト
四戸 哲(シノヘ・サトル) Satoru Shinohe エンジニア 有限会社オリンポス代表取締役
笹本祐一(ササモト・ユウイチ Yuichi Sasamoto 作家

参加人数:320人

参加者の海外 / 日本比: 1:7

企画の感想:
「実際に乗れる一人乗りジェットグライダー」を開発・試作する"OpenSky Project"の進捗を報告する企画。笹本祐一を聞き手に、八谷和彦がコンセプトの枠組みと実際の飛行試験について話し、四戸哲が技術面をフォローしていく鼎談形式で話を進めた。日本語onlyの予定だったが、多数の海外参加者がいたため、時折英語のコメントを交えつつ企画は進行された。大会時点で、試作機M-02はバンジー滑空まで成功し、ジェットエンジンの調整を行っている段階。上映されたM-02の飛行映像は、会場に感動のどよめきを起こした。話題は日本の航空機開発の現状といったハードな話に加え、ひらめきを受けたアニメ作品の話題から「やっぱり女の子を乗せたいよね」といった話や「実は高ステルス性(ただし人はレーダーに映る)」「垂直離陸もやってみたい」など、参加者を飽きさせない話の上手さに、2時間が短く感じるほど。見に来なかった人は、絶対損をしている。
展示会場では、‘06年にバンジー飛行実験を行ったグライダー機のM-02を実機展示。こちらも多くの参加者の驚きを誘った。

OpenSky Pproject
http://www.petworks.co.jp/~hachiya/works/OpenSky.html

オープニングアニメーション

実施日:8月30日(木)

出演者名:18名

参加人数:開会式参加者と同数

参加者の海外 / 日本比:開会式参加者と同比率

企画の感想:
大会の半年くらい前に委員会の方に聞いたら、オープニングアニメを制作する所はまだ現われていないとのこと。そこでインターネットのSNSでアニメスタッフを募集した。ほとんどがアニメ制作未経験者か、個人で制作していたため集団制作は初めてのアマチュアだ。主にネット上で打ち合わせをした。何しろ監督自身がアニメ初制作だった。スタッフでアイデアを出し合い、基本ストーリーを作った。委員会から絵コンテの何回かのダメ出しの後、OKをもらい、本格的にアニメ制作に入った。会場のパシフィコ横浜を舞台にするため、来られるスタッフでロケハンを行った。その時初めて顔を合わせたスタッフも多い。
完成までに大変なことがいろいろあり、一時は作品の完成をあきらめかけたこともあったが、開会当日までに何とか完成し、開会式での上映ではお客さんから笑いと拍手を頂いた時には、スタッフ一同苦労が報われた思いだった。作品は、Nippon2007の公式サイトで今も見られます。

オープニングアニメーションパネルディスカッション

実施日:8月31日(金)

出演者名:18名

参加人数:30人

参加者の海外 / 日本比:0:100(外国人はいませんでした)

企画の感想:
もともとネットで呼びかけて、連絡を取り合っていたスタッフ達だが、開会式に合わせて全国から来たスタッフに、翌日制作時の苦労話や裏話などを語ってもらった。開会式でアニメを見られなかったお客さんもけっこういたが、最後に上映した。

ディスクワールドことはじめ

実施日:9月2日(日)

出演者名:石堂藍、大森望、おのうちみん

参加人数:35人くらい

参加者の海外 / 日本比:1(海外):4(日本) くらい
海外の方が2グループほど7〜8人いらしてた。

企画の感想:
日本でほとんど知られていないプラチェットのディスクワールドシリーズですが、海外では大人気シリーズ。バイリンガル企画ということもあって人数の割に海外参加者が多かったように思います。日本の参加者はプラチェットを全く知らない人と、古くからのファンとの両極端の方がいらしてました。ディープなマニアの方向けのネタをもう少し仕込んでおくべきだったかと反省。知らなかった方にはこれを期にプラチェット作品を読んではまってもらえるとうれしいです。


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