Aug. 30 - Sep. 3, 2007 Yokohama Japan
Written in Japanese. Japanese fonts required to view this site.
home
Nippon2007
開催概要
GoH
│├GoHとは
│└GoH紹介
実行委員会からのメッセージ
 └日本開催に至る経緯
はじめての方へ
SF大会とは
 ├ワールドコンとは
 └日本SF大会とは
参加者向け情報
参加方法
│├受付について
│├参加区分説明
│├参加料金表
│├申込・参加区分変更
│├メンバーシップの譲渡
│└航空会社・旅行代理店
会場案内
│├会場・パシフィコ横浜
│├展示ホールA
│├宿泊・横浜のホテル
│├交通アクセス
│└会場周辺の飲食店
企画紹介
│├企画出演者索引
│├企画内容紹介
│├タイムテーブル
│├エキシビション
│├アートショー
│├ディーラーズルーム
│├ファンジンアレイ
│├マスカレード
│├ヒューゴー賞授賞式
│├星雲賞授賞式
│├ドンブラコン
│├サイトセレクション
│├ビジネスミーティング
│├ファングループ連合会議
│├ジョージ・タケイ特別サイン会
│├シール企画
│└地球・海洋SFファン投票
企画への参加申込
│├ディーラーズルーム
│├ファンジンアレイ
│├マスカレード
│├アートショー規則
│├ホテル交流会
│├ドンブラコン
│├ジブリ美術館ツアー
│├自主企画募集
│└託児室
その他
│├FAQ
│├ボランティアスタッフ募集
│├ハンディキャップアクセス
│├ウェポンポリシー
│├コスプレガイド
│├星雲賞投票
│├ヒューゴー賞投票
│├ヒューゴー賞候補作品
│├★2008Hugo Nomination
│└★忘れ物リスト
参加者情報
資料室
ワールドコン資料
│├ワールドコン年表
│├ヒューゴ賞受賞作品リスト
││└★2007年受賞作品
│├WSFS規約
│├ワールドコン参加レポート
│├他のSFイベント
│└インサイド・ワールドコン
日本SF大会資料
│├日本SF大会年表
│└星雲賞受賞作品リスト
│ └★2007年受賞作品
Nippon2007資料
│├★オープニングアニメーション
│├★アフターレポート
│├SFマガジン広告
│├プログレスレポート広告料金表
│└スーベニアブック広告料金表
リンク
事務局
活動報告
スタッフ募集
定例会議案内
定例会議議事録
スタッフリスト
JASFICとの関係
誘致委員会時代の資料
その他
問い合わせ
取材について
著作権表示・個人情報保護
当サイトへのリンク
資料室 > ワールドコン資料 > ワールドコン参加レポート

■初参加ワールドコン・ボランティア記!

安井雪枝
[2002 コンノゼ]

書き手の感性や公開当時の世情などを尊重し、以下の文章はその内容を改変せずに掲載しております。
そのため、一部に不適切な表現やリンク切れの可能性がございますが、あらかじめご了承ください。



 誰も、いないぞ……?!

 8月29日朝9時、私はコンノゼ会場の一つ、シビックオーディトリアムのメインロビーで立ち尽くしていた。

 えーん、場所間違ったかなあ。どこ行きゃいいんだろ? アメリカからのメールでは、この時間と場所でいいはずなんだけどなあ。やだなー不安。とりあえずロビーや廊下を一巡りしてみる。客席や控え室のドアはみんな鍵が掛かっている。

 裏口あたりに参加者札を首から下げたコンノゼ関係者とおぼしき人たちがたむろしていたので、「イベントオフィスのボランティアスタッフはどこに行けばいいのですか」と必死で聞く。「よく分かんないなあ。俺達はここで機材届くの待ってるんだけど、それもまだ来なくてさー、俺達も自分がどーしていいか分かんないんだ」らしき返答。ああ英語出来ない。不安不安。
一方で『ワールドコンでも機材の手配が行き違うとか、直前までドタバタするのは日本大会と一緒なのかも』との認識がさくっと芽生える。
とにかくイベントオフィス関係者はここにいないし、建物の中で待ちなよ」と言われ、また建物の中に入ってウロウロする。

 今度はロビーに人がいた。金髪で眼つきの鋭いおじさん。先ほどと同じ質問を繰り返す。すると彼は自分はスタッフの一人だと言って、2階の部屋の鍵を開けてくれた。
ここがオフィスにする部屋。そのうちみんな来るよ」というので、その部屋でしばらく彼と何とか雑談。その後4〜5人がやってきて、何とかあいさつと自己紹介をこなす。かなり緊張した。何せ初めてのアメリカ旅行で初めてのワールドコンで、その上、(私の思い込みでは)「日本誘致委員会の代表」のような立場を背負わなければならなかったのである。この時ばかりは私をこの場所に売り飛ばした()某K氏を恨んでしまった。

 ここで颯爽と入ってくる人物。イベントマネジャーのジョン・ブレイカー氏。彼がてきぱき指示すると物事がどんどん進むので驚いた。よいチームワークだなあ。
私は、1日ほぼ3時間ずつスタッフと一緒にイベントオフィスに詰めて、庶務のお姉さんのようなことをするのが仕事だった。「どこそこに/誰それに何かを持っていく/取りに行く/調べに行く/伝言する」等で、一つ一つはゲームのミッションのようで面白かった。

 マスカレードのプログラムを折り折りする作業(これはどたん場作業だった。でも何とか間に合うものだ)では、入れ替わり立ち替わり人が手伝い(スタッフがあちこち電話をかけて人を集めていた)に来て、いろいろ雑談をしていく。聞いていると、こういう場の会話の中身って、日本もアメリカも変わらないなー、と実感する。
サンドウィッチのネタは何が一番おいしいかについて盛り上がったと思えば、「○○のカップルはうまくいってないみたいだけど、あの二人は云々」系の話題などなど。
雰囲気はすごく和気あいあいとしていて、ボランティアは楽しくやらなきゃね! と教えられたようだった。


 「とにかくいろんな意見の人たちがいるから、話し合い、話し合い、話し合い、で、皆の意見をまとめなきゃいけない。一番大変なのはコミュニケーションだね
とブレイカー氏は言っていた。この時「ネゴシエーション交渉)」ではなく、「コミュニケーション」という言葉を使ったのが印象的だった。コン関係者は基本的に仲間(同類?)だから、利害をはさんで交渉するという姿勢ではなく、話し合いを重ねて細かく意思疎通・意見の浸透を図っていく、というのが正しい姿勢なのだろう。
イベントチームを強いリーダーシップで統率しつつ、外部とは粘り強い話し合いを続けるという、剛柔両面を合わせ持った人物で、明るいオタクなおじさんで、かっこよかった〜。


 自分の反省点としては、まず体力が足りなさ過ぎた。出発前からかなり夏バテ状態で、初日からいきなりハードスケジュールである。
朝8時半にサンフランシスコ空港到着後、半日以上人を待ち、車であっちこっち寄って、夕方6時頃会場に着いたら、何もかもが事前打ち合わせどおりにいっていない。うきゃあうきゃあと右往左往だ。初日にして心身とも疲労がかなりひどかった。だって夜中に足がつるんだもん(しかも両足)。何年ぶりだろ。

 けっきょく初日の疲れがずっと尾をひいて、会期中ボランティアに行く以外ほとんど日中はホテルでくたばっていた(フェアモントのクイーンルームは寝心地最良)。ファンラウンジなど誘致委員会の仕事もあまり手伝えなかったし、小部屋系の企画は一つも見なかった。「ワールドコンとはどういうものか」をきちんと見ないままで終わってしまったのは悔やまれる。
次回は、初日は出来るだけ体力温存せねばと思う。


 より大きな反省点は……
ボランティア活動を通じて、ワールドコン運営のノウハウを学ぶ。それを誘致委員会にフィードバックする
という使命をまるで果たせなかったこと。ずっと使命意識は持っていて、それがかなりプレッシャーでもあったのだが、英語力と度胸の不足により、私にはこれを果たせる力量がなかったと言うしかない。期待してくださった方々、役割を果たすことが出来ず申し訳ありませんでした。


 いろいろあるけど、やっぱり楽しかった! 来年も行きたい! 日本にも呼びたい! ワールドコン!




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOP (select language)
© Nippon2007 - 特定非営利活動法人 SF国際交流会 (JASFIC)