Aug. 30 - Sep. 3, 2007 Yokohama Japan
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■ビールが無くても…

今岡正治
[2004 ノリスコン4]

書き手の感性や公開当時の世情などを尊重し、以下の文章はその内容を改変せずに掲載しております。
そのため、一部に不適切な表現やリンク切れの可能性がございますが、あらかじめご了承ください。



 ボストンに行った。2007年に日本でワールドコンを開く準備のためである。2004年2月のボスコーン41以来2回目である。その時生まれた子供ならまだ6ヶ月、まだビールがなんだか知るよしも無し。きっと。

 前日までにいろいろなものが間に合わず、会社に行く。昼には終わらせて帰る
 今回、井上は仕事に出かけていて井上夫人の運転で井上を拾って空港に行く予定。井上時間に関して、いつも怒っている夫人のこと、予定通りやってくると思っていたら、待てど暮らせど来ない。そうは問屋が卸さないとは、こういうことを云うのだろう。結局、仕事の終わった井上が戻って来て、何があったのかやっとの事で井上夫人が運転してきた車で一緒に出発。果たして間に合うのか?


 空港について、井上が駐車場に車を回している間に、先に来ていた増渕と荷物を運び、航空券の発券。受付のおじさんと「ぎりぎりだねぇ」などとのんきな会話。既に30分を切っているのに…。荷物を預け終わって、出国審査。さっきまでいた井上がいない。車に財布を忘れたとのこと。この場に及んで、何たること。かまっていられないので、搭乗手続きを済ませる。搭乗受付で井上を待つ。乗換の便がいろいろ遅れていた為に、何とか間に合う。もちろん最後の搭乗。ビールを飲んで寝ている間にサンフランシスコ。

 荷物を受け取り、トランジットの手続き。乗ってきた飛行機が遅れて、ぎりぎりの時間なのに全然進まない。係の人に云っても問題ないみたいなことを云う。既に飛び立つ時間、どうなることやらと思っていると、違う航空券を平然と発券されて、荷物の受け取りも済む。2時間も後の便になって、空港でのんびり食事。あんなに一生懸命飛行機に乗ったのは何だったんだ、と云う感じ。もちろんボストンにも予定より遅く着き、とっくに夜(とは云えまだ日本を出発した日と同じ)。

 ボストンで出迎えてくれたのはMITの学生のショーンとその友だち。アニメ好きで二人とも日本語ができる。車に荷物を載せ、残りはタクシーで。日付も変わるころシェラトンホテルにやっと到着。荷物を部屋に運び込んだ後、アメリカのコンベンションに来るたびに逢う人たちと雑談。ダイエットコーラ(C2のこと)は不味いと云う話から、アメリカのビールは薄くて不味いという話に。アメリカ人もそう思っているなんて意外。そんなビール造らなきゃ良いのに。皆でフラフラ彷徨い、コンビニで食べ物をやっと手に入れる。隣のホテルのバーには百種類以上のビールをおいてあるバーがあるのに、既に閉まっていて、ビールは無し。


 受付を済ませ、ボランティアスタッフの登録。最初の仕事は去年と同じくアートショーなどの設営の手伝い。組み上がったパイプにボードを取り付けて行く。まるで去年の続きのような感じ。その後はファンラウンジの設営。今度はパイプを組み上げていく。指示を出しているおばさんがバラすときに楽なように組めと怒る。これで組めと云ったパイプに付けてあるジョイントの向きが悪いんじゃん。それを組ませるときに指示したのはあなたでしょうが! 理不尽な指示に怒り爆発。しかし英語で上手く云えないのでフラストレーション溜まりまくり。畜生!!

 日本から持ってきたサイトセレクションの用紙をどうするかで、八谷とともにアメリカのエージェントであるペギー・レイに相談に行くと、なぜか、郵送でのサイトセレクションの確認の作業をすることに。日本の対抗馬であるコロンバスのメンバーもいる。投票者のノレスコン4参加番号を確認。名簿でその番号の人物を調べ、用紙に書いてある名前と一致するかどうかを日本とコロンバスのメンバーがそれぞれ確認。合っていれば、封をされた投票部分を切断。投票部分は確認の印を押して封筒へ。名前の部分は支払い方法に応じて分類し、ファイリング。最後に、投票部分の封筒を封印。日本とコロンバスのメンバーがそれぞれ署名をして終了。途中、我らのエージェントであるペギー・レイとか過去のチェアー(委員長)とかの名前が出ると笑いがおこり、どこでも同じなんだなと思わせられた。

 ボランティアの続きをした後、パーティの準備。斜めに緩衝地帯を作った一つの部屋で日本とコロンバスの両方のビッドバーティが行われる。何ともな態勢である。さあこれからパーティ、と思ったら、意識が途絶えて、ビールも飲まずに終了。申し訳ない。


 今日はビッドテーブルを開始。いろいろ声をかけてくれる人はいるが、プレサポートの手続きをする人は少ない。サイトセレクションのお願いをする。日本から持ってきたサイトセレクションの人たちのノレスコン4の登録用紙をみなで記入。これで、無事投票できるようになる。

 横浜の親善大使の渡辺さん(女性。英語ぺらぺら。気性は男前)が大活躍。ビッドテーブルからパーティ終了まで、付き合ってくれる。残業させるにもほどがあると云うほど働いてくれた。それも笑顔を絶やさずに。こんな人が委員会のメンバーとしていてくれたらどんなに楽だろう。
 もちろん夜はパーティ。無事終了。しかしビールは無し。

 今日もビッドテーブル。そして、ビッドパーティ。終わったころにはバーは閉まっていてビールは無し。

 ビッドテーブルと云うより、サイトセレクションお願いテーブルが終わって、勝っても負けても皆で飲み会をしようと云うことで、ビールなどの買い出し。
 そして、井上と八谷はサイトセレクションの開票に。残りものはショーンが予約してくれたお店へ食事に。やっとビールが飲めると思っていたら、サミュエルアダムスが目の前でなくなる。新しい樽に替わるまで、バドワイザーとギネスで混ぜながら飲む。やはりバドワイザーは薄くてギネスに負けていて不味い。とか思いながら食事をしていたら、井上夫人に電話。日本が勝った、とのこと。みんなで歓喜の抱擁。涙も出ちゃいました。でも、明日のビジネスミーティングまで秘密なので、それからは静かにしていました。落ち着いたところで、井上部屋で祝杯。秘密なのに、エレベータなどで他の人に日本人と判ると、「おめでとう」と云われてしまう。どこが秘密なんだ?!

 第65回世界SF大会Nippon2007の受付開始。早々に結構な人がアテンドに変更していく。
 ノレスコン4スタッフが来て、おまえらは何人いてTシャツのサイズはいくつだと聞いてくる。何のことだと思ったら、ボランティアTシャツをやると云うのだ。わしらはボランティアで10時間以上働いていないと答えると、おまえたちが一所懸命に働いているのが判っているからやるのだとの返事。ありがたくいただくことに。
 夜は勝ちましたパーティ。無事終了。


 今日も第65回世界SF大会Nippon2007の受付。終了して片付け。荷物は井上部屋に。皆で食事。ボストンと云うことでシーフード。ロブスターにワイン。場所が寒くてビールを飲む気にならず。
 夜は飲み部屋に行くはずが、いつの間にか寝てしまう。


 皆で一緒に、空港へ。ほとんどの人は日本へ。井上夫婦は手荷物が多いと叱られ、無理矢理纏める。それでも余ったものは菊川へ預ける。こちらは増渕と三人でニューヨーク行き。感傷旅行にならずに良かった。ケネディ空港へ着いて早速白タクにだまされ乗っちゃう。取りあえずタクシーは$35だよねと、主張。楽しく会話しながらマンハッタンへ。ホテル近くになって、$97と主張してきたので、ライセンスを見せろなど云うと、「マザーファッカー!」って云われちゃった。銃を出されたらどうしようと云う心配はあったものの、主張するものはしないとね。結局$55。安いのか高いのか? まあ生きているので安く付いたのでしょう。
 ホテルで食事をした後、近くのセントラルパークをぶらぶらしてメトロポリタン美術館。もう閉館時間で入れず。
 また、明日チャレンジすることに。戻って、飲みに行こうと云っていたのに、三人とも撃沈。

 朝から雨。食事して、荷物の整理。小雨になったところで散策に。ダコダハウスや歴史資料博物館などいろいろな建物見て、またセントラルパークを通り、メトロポリタン美術館。お土産買って終了。増渕が連絡が付かない上いつまでも出てこず、背中と膝が冷えてしまう。食事に飛び込んだ店が、予約はあるかと云うような店で、皆良い格好。断られもせず、入店。なんとアメリカで初めて美味しい肉を食べました。本当にビックリです。

 地下鉄に乗って移動。船に乗って自由の女神の島へ。戻って、爆心地を見て、ちょっと涙。テロはいかん。でも、戦争もいかん。また、地下鉄で移動。エンパイヤーステイトビル。チケット売り場で何にも見えないよ、と云われるが、上がると良く見える。と見ているうちにみるみる雲に覆われ何も見えなくなる。一瞬の隙間に出くわしたみたいで、ラッキー。一度ホテルに戻り、食事に出かける。めんちゃんこ亭と云う日本食のお店。美味しくいただきました。もちろんビールはキリン。

 食事を済ませ、チェックアウト。ホテルの用意した車で空港。$55+チップ。行きの方が安く付いたじゃん。
何事もなく飛行機に乗って、ビール飲んで寝る。

 既に一日以上が過ぎてしまった日本に到着。お茶飲んで、バスで吉祥寺。雨でニューヨークで買った傘が役に立つ。

 今回はビールが遠かったです。でも、決まって嬉しかったです。涙も出ました。
 始めたころは日本でワールドコンなんかできないよ、と云われました。しかし、日本でワールドコンがあります。成功するかどうかは判りません。でも、何事でも初めてがないと成功も失敗もないのです。

 良かったら、成功した日本でのワールドコンにするために、お手伝いいただけませんか?
 もしかしたら、それでも失敗だったね、と云われるかも知れません。
 その時はこう云ってください「私が手伝ったから、ここまでできたんだよ。もしそうでなかったら、もっと酷いものになっていただろう」と。
 そして、成功したら、こう云ってください。「私が手伝ったから、成功したんだよ」と。

 そう、全てはこれから始まるのです。日本で初めてのワールドコンを一緒にしませんか?
僕はやりますよ。


文中、敬称略




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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